青梅マラソンに出場するぐらいの人だったら、少しくらいはトレイルランに関心を持っているかもしれない。
だって両方とも長距離を走るスポーツですからね。
それぞれの違いは何か?
ざっくり言うとロードレースは舗装された道路を走る競技。
トレイルランは山の不整地を走る競技。
(そのくらい言われなくたって分かってるってか)
トレイルランは近年の登山ブームと相まって注目を浴びて来ている競技です。
アメリカやヨーロッパでは以前から盛んに行われてきました。
見晴らしのいい山道やキツいトレイルのコースを完走する達成感はもちろん、山中の沢沿いや足下の不安定なガレ場など、ちょっと危ないところをスリリングに走るのもトレイルの魅力。
日本では昔(今でも?)トレイルランのことを「山岳マラソン」と言っていました。
そう聞くといかにも「タフ」な感じがしますね。
ところで、トレイルランに近い競技でクロスカントリーというのがあります。
聞いたことあるんじゃないでしょうか?
どちらも未舗装の道を走るんですが、トレイルのほうがより過酷なコースを走ります。
クロカンのほうはマウンテンバイクで走破できそうなコースですね。
トレイルのコースにマウンテンバイクで乗り込んだらコケて木の枝が刺さったり、谷底に落っこちゃいそうな感じです。
そんなコースを二本足で走るのがトレイルランニング。
ロードとトレイルではコースの状況が違いますので、シューズもそれに応じた性能や形状になっています。
トレイルのシューズはロードのそれと比べて、少し重くてゴツゴツとした形をしています。
これは、不整地のでこぼこの路面から足を守るために靴底にプレートを入れたり、木や石からの引っ掻きや擦れに耐えられるようにアッパーを丈夫にしたり、土のコースでグリップするためにアウトソールをオフロードタイヤのようにゴツゴツ形にしてあるからです。
試しにロードのランニングシューズでトレイルのコースを走ってみると、ズルッとすべったり華奢で頼りないような感じがします。
やっぱり、トレイルのコースにはトレイルのシューズが良いですね。
あと、トレイルのレースでは荷物をたくさん持って出走します。
バックパックに水、食料、雨カッパ、タオル、包帯、スマホ、地図とコンパス、消毒薬などを入れて。
山の中にはコンビニはないし、沿道でたくさんの人が見守ってくれるわけでもないですから。
基本的に自分のことは自分でやる。
ロードではこんなに持って走る人はいませんよね。
でも、そんな不便さもトレイルの面白さであったりします。
スマートで健康的なスポーツというより、ワイルドでサバイバルな特徴を持つトレイルラン。
スポーツのジャンルの一つではあるけれど、その目にする風景は渓流釣りやきのこ狩りをする人たちとおなじものを見ています。
「熊出没注意」の看板とか、ふつう街中ではみ見ないでしょう。
クマが出るって聞いてワクワクしちゃう人は、トレイルにはまっちゃうかも知れません。
ナイトトレイルとか、かなりヤバいです。
ちなみに青梅では、「高水山トレイルラン」という大会が毎年開催されています。
お山の青梅マラソンですね。
ご興味のある方はお一ついかが?
30kmコースありますよ〜。