風邪と豚カツ定食。
ちょっとミスマッチな感じがじますね。
トンカツみたいにこってりした料理ではかえって、胃腸に負担をかけそうな気がします。
風邪ひきさんには、お粥とか煮込みうどんとかのほうが合いそうですが…。
ところが意外と、風邪に豚カツ定食を合わせて来る人っているんです。
もちろん、高熱でうんうん唸っているような時には豚カツも喉を通らないですけど、まだ食欲があるぐらいのタイミングならこの豚カツ定食が救世主になってくれるんです。
ではどうして、豚カツ定食が風邪に効くのでしょうか?
その秘密は豚カツとキャベツとごはんとお味噌汁の組み合わせにあります。
豚カツを定食としてセットで食べるからこそ、元気をだして風邪をはじき飛ばすことが出来るのです。
風邪に「勝つ!」って感じでね。
元気の源はごはんです。
ごはん(炭水化物)は消化されると糖になり、そしてエネルギーになります。
しかし、炭水化物からエネルギーを取り出すにはビタミンB1が必要。
そこで豚カツの登場です。
豚カツの豚肉にはビタミンB1がたくさん含まれていますから。
ごはんと豚カツって素晴らしい組み合わせなんです。
そしてさらに、豚カツの横っちょには
レモンが添えられていますでしょ?
このレモンがいい仕事をしてくれるんです。
豚カツにレモン果汁をしぼってやると、レモンに含まれるクエン酸の効果でビタミンB1の働きが加速します。
つまり、レモンのひとしぼりが豚カツ定食をよりパワフルなスタミナメニューに変えていくのです。
あと、キャベツの千切りの存在を忘れてはいけません。
キャベツのビタミンCには抗酸化作用がありますので、免疫細胞の働きをサポートしてくれます。
また、キャベツのビタミンU、ビタミンKの働きは胃腸のコンディションを整え、消化を促進します。
キャベツってそのままバリバリ食べるとちょっと消化しづらい野菜なんですが、soその点は大丈夫。
千切りになっていますからね。
問題ありません。
キャベツは豚カツ定食には無くてはならない名脇役なんですね。
最後にお味噌汁。
お味噌汁は飲むとすぐに体が温まります。
そして、体が温まると免疫力も上がります。
つまり、お味噌汁は速攻で風邪に効くというわけです。
また、風邪で消費してしまうミネラルの補給をすることが出来ます。
体内からミネラルが不足すると風邪の治りも遅くなりますから、お味噌汁の残さずおいしく頂きましょう。
「風邪をひいたら豚カツ定食」なんてちょっと思いつかないですよね。
面白い組み合わせだなぁ思います。
体調が良くないからって弱気にならず、それ以上のパワーを補って積極的に元気を出していく。
っていうか、風邪ひいて豚カツ食っている時点で風邪に負けてない感じがする。
そういった気持の面も大事なんでしょうね。
強気でいく感じが。
豚カツ定食はマラソンランナーとの相性もなかなかGOODなのです。相思相愛。
豚肉のタンパク質はランナーの血肉となり、ビタミンB1はトレーニングで傷ついた筋肉細胞を癒してくれる。
ごはんはエネルギーになるし、クエン酸は疲労を回復させます。汗で流れたミネラルはお味噌汁で補給。
あ、そうそう。
青梅マラソンのスタート地点の近くには「濱乃屋」さんっていう豚カツのお店があるんですけど、うまいんだなぁ〜これが。
お店は青梅マラソンのコース沿いにありますから、すぐに分かると思いますよ。
大変オススメです(個人的に)。